Nibroll新作公演・芸劇dance
「悲劇のヒロイン」
2019年 2月 7日(木) - 2月10日(日)
東京芸術劇場
シアターウエスト
リアルの悲劇、フェイクの悲劇、フィクションの悲劇―
“今”の私たちにとって、本当の「悲劇」とは何か?
踊ることやダンスの概念を根底から考え直す中で、演劇、パフォーマンス、美術、映像、音楽など既存のジャンルを軽やかに飛び越え、新しいダンスのかたちを提示し続けるニブロール。
新作「悲劇のヒロイン」は、悲劇的な立場に置かれた5人の女優が、自らの不条理な状況を憂い、飾り立て、時に正当化しながら、自身の不幸を声高らかに語りあげます。現実社会で起こるリアルな悲劇と、不幸な自分に酔い不幸を誇張するフェイクの悲劇、また舞台上のフィクションとしての悲劇という3つの異なる時空から「悲劇」の構造を捉えることで、自分とこの世界の関係性を見つめ直します。
今を生きる私たちにとって「悲劇」とは何か、また人々は不条理とどう対峙すべきなのでしょうか?
出演:
笠木泉 川田希 光瀬指絵
皆戸麻衣 望月めいり
振付・演出:矢内原 美邦
映像・美術:高橋 啓祐
音楽:SKANK/スカンク
照明:岡野昌代(PICOLER)
技術監督:鈴木康郎
舞台監督:湯山千景
宣伝美術:岡本健+ 高橋啓祐
チラシ写真:橋本裕貴
広報資料編集:リレーリレー西谷枝里子
企画制作:株式会社precog
主催:Nibroll 株式会社precog
提携:東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)
助成:芸術文化振興基金
協力:アジア女性舞台芸術会議実行委員会、エースエージェント、On Visual、近畿大学矢内原研究室、スターダストプロモーション、SNOW Contemporary、山吹ファクトリー、安藤朋子、レ・カイン
- Ticket
11月24日(土) 10:00〜発売
一般 :前売3,500円 当日3,800円
25歳以下:前売2,500円 当日2,800円
▷precog (Peatix)
下記より日時を選択してください
日付 | 開演時間 |
2月 7日(木) | ▶︎19:30 ★アフタートーク |
2月 8日(金) | ▶︎14:00 ▶︎19:30 |
2月 9日(土) | ▶︎14:00 ▶︎19:30 |
2月10日(日) | ▶︎14:00 |
アフタートークゲスト:
木佐貫邦子氏(舞踊家・桜美林大学芸術文化学群教授)
*受付開始は開演の1時間前、開場は30分前
<その他のチケット取り扱い>
▷東京芸術劇場ボックスオフィス+携帯サイト
TEL:0570-010-296(休館日を除く10:00~19:00)
▷チケットぴあ(Pコード:490-950)
TEL:0570-02-9999(音声ガイダンス 24時間受付)
セブンイレブン・チケットぴあ店舗でも直接販売
▷ローソンチケット(Lコード:34867)
TEL:0570-000-407(オペレーター対応 10:00~20:00)
ローソン・ミニストップ店頭Loppiでも直接販売
*車椅子でご来場の方は▶︎こちらまで直接ご連絡ください。
<お問い合わせ>
株式会社precog +MAIL
TEL:03-6825-1223(平日10:00~19:00)
<託児サービスのご案内>
東京芸術劇場でご鑑賞の際には一時託児をご利用いただけます
(有料・定員制・希望日1週間前迄に要申込)
ご予約受付・お問合せ:
HITOWAキャリアサポート株式会社
わらべうた 0120-415-306
(平日9:00~17:00)
- Concept
わたしはひとりぼっちです
ただ世界のあちらこちらに散らばっているだけの現象で
わたしはセカイとは無縁です
ここからならあなたのことがよく見えます
セカイが歪んでいるのがよく見えます
本当にホントにあなたがなにを思っているのか
教えてほしいと思う
ウロ覚えの台詞で
買ってもらったばかりの花を床に叩きつけ
そのフテ腐れた体のままでだらしないダンスを踊って
彼女たちが流した血について
どっかの誰かが見当はずれに語り出し
始まったばかりの劇が二次元に収束されてしまうのを
私はずっと見届けます
それでもここに悲劇はありません
ただ私の体が血を流しているだけなのです
矢内原 美邦
振付家・演出家・劇作家。1997年にダンスカンパニーNibrollを結成、代表兼振付家として活動を始め国内外のフェスに招聘される。2005年にミクニヤナイハラプロジェクトを始動、劇作・演出を手がけ第56回岸田國士戯曲賞受賞。off-Nibroll名義で映像美術作家高橋啓祐と美術作品の制作も行い、上海ビエンナーレ、大原美術館、森美術館、仙台メディアテークなどの展覧会に参加。ダンスと演劇、美術などの領域を行き交いながら作品制作を行う。行定勲監督、佐藤信介監督の映画に振付提供なども行う。2001年ランコントレ・コレオグラフィック・アンテルナショナル・ドゥ・セーヌ・サン・ドニ・ナショナル賞、2007年第1回日本ダンスフォーラム大賞受賞、2012 年横浜市文化芸術奨励賞受賞。近畿大学文芸学部芸術学科舞台芸術専攻准教授。
高橋 啓祐
映像作家。Nibrollでは設立時より映像ディレクターを務める一方、映像作家としてイタリアなど海外での個展を始め、瀬戸内国際芸術祭(16年)、インドネシア・ジャカルタビエンナーレ(17年)など国際展にも作品を出品。「第9回文化庁メディア芸術祭」(05年)審査委員会推薦優秀作品受賞等。
SKANK/スカンク
音楽家。2005年よりNibrollに参加。音楽家や他ジャンルのアーティストとも積極的にセッションしており、国内外の多くの身体表現の舞台に楽曲の提供、演奏、出演をしている。近年では映画音楽を担当するほか、個展を開催。2018年にはチェンマイのギャラリーとMAIIAM現代美術館が連動する個展とパフォーマンスを制作するなど、活動の幅を広げている。
- Performer
笠木 泉
大学在学中に宮沢章夫主宰の遊園地再生事業団に参加。以後、俳優として舞台や映像作品に出演。矢内原美邦作品にも数多く参加している。近年は演劇活動のためのユニット「スヌーヌー」を立ち上げ、戯曲執筆や演出活動も行っている。
川田 希
北区つかこうへい劇団を経て、舞台やドラマ、映画、CMなど女優として幅広く活動。 舞台ではナイロン100℃、劇団、本谷有希子、劇団☆新感線、ハイバイ、柿喰う客、演劇集団キャラメルボックス、空想組曲、劇団チョコレートケーキなど数々の人気劇団に客演する他、自ら舞台のプロデュースも手掛ける。ミクニヤナイハラプロジェクトでは『静かな一日』『桜の園』『戦略的な孤独~タイバージョン』『東京ノート』に出演。Nibrollには初参加となる。
光瀬 指絵
カムカムミニキーナ、猫のホテルを経て2006年に作・演出家の福原充則らとニッポンの河川を旗揚げ。2015年には俳優仲間とスイッチ総研を結成し所長に就任。劇団、本谷有希子、東京デスロック、快快、ままごと、財団、江本純子、劇団かもめんたる、などに出演。矢内原美邦作品にはミクニヤナイハラプロジェクト『青ノ鳥』より参加。以降、『五人姉妹』『幸福オンザ道路』『全事経験恋歌』『シーザーの戦略的な孤独』『桜の園』『東京ノート』、off-Nibroll『家は南に傾き、太陽に向かって最も北から遠い』に出演。
皆戸 麻衣
1999年秋、宮藤官九郎作品『ラフカット99』に出演。その後、スーパーエキセントリックシアターの研究生を経て、2001年ナイロン100℃新人オーディションに合格。一十口企画『ストラタ』、KAAT Dance Series 2017/Nibroll結成20周年『イマジネーション・レコード』、げんこつ団『濁流サイダー』、かくたすのいるところ『アンダードッグ』等に出演。
望月 めいり
幼少期にダンスをはじめ、これまでにホナガヨウコ企画、BABY-Q、かえるP、So&Co.等の舞台作品へ出演。また、役者として濱口竜介監督『寝ても覚めても』、主演映画『風下の歌、川上の虹』がレインダンス映画祭オフィシャルセレクションに選出されるなど、出演作が国内外の映画祭で多数上映され、受賞をしている。矢内原作品には、off-Nibroll『chocolate』、矢内原美邦ダンス作品『桜の園~いちご新聞から~』、Nibroll『see / saw』『コーヒー』に参加。
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