瀬戸内国際芸術祭2016 犬島パフォーミングアーツプログラム・Nibroll新作ダンス公演

「世界は縮んでしまってある事実だけが残る」

2016年 8月 10日(水) 11日(木・祝) 12日(金) 13日(土) ＠犬島精錬所美術館発電所跡 ▶Access

開場 18:30　開演 19:00（上演時間：1時間程度）
＊受付開始 15:00より犬島港［公演受付］にて　　＊雨天決行・荒天中止
＊終演後、岡山駅までの送迎船・バスを運行します ▶帰りの便詳細はコチラ︎

★各回当日券あります。15時より犬島港公演受付にて受付開始！！

国内外にて数々の公演を行なってきたNibrollの次なる作品は
瀬戸内海に浮かぶ「犬島」にて繰り広げられる。

かつて製錬と石切で栄え、最盛期には約5000人いた住民も今やわずか約50名。
時代の正と負の部分を象徴するかのような、そんな島に遺る発電所跡を舞台に、
身体をとおして犬島の過去・未来、そして新しい世界の形を探求する。

大地の芸術祭・越後妻有アートトリエンナーレ2012での上演作品
「see / saw」以来となる野外公演、お見逃しなく！

出演 ：小山 衣美　　石垣 文子　　クリタマキ
　　　 ジョアンナ・タン　　リュー・チャーレイ（世紀當代舞團）

振付・演出：矢内原 美邦

映像・照明：高橋 啓祐

音楽：SKANK／スカンク

衣装：矢内原 充志
舞台監督：大田 和司

出演協力：近畿大学文芸学部芸術学科舞台芸術専攻卒業舞踊25期（大野 真里奈・駒川 梓・炭谷文葉・谷口レイラ・中西 菜・堀江将司・向井將貴・余根田 三奈）、27期（細田拓海・山中良介）

プロダクションマネージメント：岡村滝尾（オカムラ＆カンパニー）
宣伝美術：岡本 健＋
企画・制作：precog

ダンサーアシスタント：清水彩加　　映像アシスタント：革崎 文
制作協力：特定非営利活動法人アートファーム　　特別協力：急な坂スタジオ

協力：世紀當代舞團、Mont’Kiara International School、Green Studio、Kingdomcity Dance Team、黄金町エリアマネジメントセンター

主催： Nibroll、公益財団法人 福武財団
共催：瀬戸内国際芸術祭実行委員会
助成 ：芸術文化振興基金

- Concept

この島には失われた風景がある。同時に、その数だけ物語がある。
瀬戸内の海ができた頃、人はこの島に集まり、生活を始め、ある時栄え、ある時衰え、それを繰り返しながら、島は現在の風景を描いている。
掘り返されたいくつかの時代の遺物に、私たちが見つけるのは、そこに立ち上がるであろう新しい風景である。
都市にはない、小さなこの島の物語である。

今回の舞台となる発電所跡はその昔製錬所を動かしていた場所。
それは当時の島の生活を支えた原動力であり、
もっと言えば、この国のある時代を支えた産業のエネルギーとなった始まりの場所ともいえる。
時代が置き去りにしてきた時間に、心のなかで発する最初の光を描きたいと思う。
目には見えない新しい線を描きたいと思う。

この手は世界に届くだろうか。
いまこの時にしか動かない身体で、
あの人が生きていたほんのわずかな時間のことをどうしてあなたに伝えることができるだろう。
一瞬の事実は目に映らず、言葉で描けるものなどはたかがしれている。
風景は言葉によって失われ、沈黙によってやっぱり失われてしまった！
世界はあまりにも短い時間のなかで変化し、思考はもう時間に追いつけない。

物から、線から、時間から、そして身体から、
私たちが考えていること以上の事実が立ち上がってくるのをここで待つ。

- TICKET

前売一般：4,000円　　前売学生：3,000円（小学生以上 ）
当日一般：4,500円　　当日学生：3,500円（小学生以上 ）
＊当日受付時に瀬戸内国際芸術祭作品鑑賞パスポート提示で一般価格より200円割引返金
＊学生料金チケットは当日受付にて学生証をご提示ください。

8月11日は矢内原美邦によるワークショップを行います。
公演チケットで参加できるので、ぜひご応募ください！▶詳細は︎コチラ

★各回当日券あります。15時より犬島港公演受付にて受付開始！！

＜オンラインチケット予約＞
・プリコグ（Peatix）︎
▶︎8月10日(水)　　▶︎8月11日(木祝)　　▶︎8月12日(金)　　▶︎8月13日(土)

・︎特定非営利活動法人アートファーム事務局
▶︎web　TEL 086-233-5175(11:00～17:00)

＜電話予約・現地購入窓口＞
・ぎんざや TEL 086-222-3244（10:00～18:30）
・岡山シンフォニーホールチケットセンター TEL 086-234-2010(10:00～18:30)
・犬島精錬所美術館チケットセンター TEL 086-947-1112(10:00～17:00)

＜7月18日より取り扱い＞
・︎直島(宮浦港)インフォメーションセンター TEL 080-2853-5853(8:30～18:00)
・瀬戸内国際芸術祭総合インフォメーションセンター(高松) TEL 087-813-2244(7:00～20:00)

★終演後、岡山駅までのチャーター便（送迎船・バス）を運行します！
＊運賃はチケット代に含みます。
＊下記発着時間は当日の状況により多少の遅延が生じる場合がございます。
＊終演後、下記以外の犬島からの公共交通機関はありません。

注意事項
＊当日券は公演当日、犬島内の公演受付でのみ取り扱います。
＊チケットは整理番号順入場。当日受付にて整理番号を配布します。
＊チケットはおひとりさま１枚、当日限り有効です。
＊公演の途中中止の場合は、チケットの払い戻しは致しません。
＊主催者側の都合による公演中止の場合は、チケットを払い戻し致します。
　 中止による返金対応については、プリコグ（http://precog-jp.net/）が個別にご対応致します。
＊犬島精錬所美術館/犬島「家プロジェクト」/ シーサイド犬島ギャラリーの鑑賞料は公演チケット料金に含みません。
＊未就学児のご入場はご遠慮ください。
＊バリアフリー対応は致しかねます（車いすなどをご利用の方は事前にご相談下さい）。
＊客席には屋根がなく、雨天決行(台風など荒天の場合は中止)ですので、雨合羽などを各自ご準備の上ご来場ください。
＊街灯の無いエリアになりますので、お帰りの際お足元が暗い箇所がございます。懐中電灯など事前にご用意ください。

＜問い合わせ＞
瀬戸内国際芸術祭総合インフォメーションセンター TEL 087-813-2244（受付時間7:00～20:00）
▶︎web site

犬島マナー
・自分の出したゴミは、必ず持ち帰ろう。
・民家の庭先に入らない。雑木林に立ち入るのも危険。
・島の人々と笑顔のあいさつ。忘れないで。
・船便に限りあり。乗船時間を事前に要チェック。

- Nibroll Profile

1997年結成。振付家・矢内原美邦を中心に、映像作家・高橋啓祐、音楽家・SKANK／スカンクなど様々なアーティストとともに舞台作品を発表するダンス・カンパニー。舞台のみならず、美術館でのパフォーマンス、ビジュアル作品の発表などダンスや身体表現の可能性を追求している。東京を主な活動拠点としながら、欧米やアジアなどでも作品を発表し、注目を集めている。

＜AWARD＞
2009年「日本ダンスフォーラム大賞」受賞
2002年「森美術館MAMコンテポラリーアート賞」受賞
2000年「ランコントレ・コレオグラフィック・アンテルナショナル・ドゥ・セーヌ・サン・ドニ(旧バニョレ振付賞)ナショナル協議員賞」受賞

- Artist Profile

矢内原 美邦 - Mikuni Yanaihara　

振付家、演出家、劇作家、ダンサー。大学で舞踊学を専攻、在学中にNHK賞、特別賞など数々の賞を受賞。ブラジル留学の後、97年にニブロールを結成し、主宰を務める。日常の身ぶりをモチーフに現代の空虚さや危うさをドライに提示するその独特の振付けは国内外での評価も高く、身体と真正面から向き合っている数少ない振付家のひとりと言える。国内外のダンスフェスティバルに招聘され、05年にはソロ活動ミクニヤナイハラプロジェクトを始動し、劇作・演出を手がけ、ジャンルを問わないその活動はニブロールのみならず、多数のアーティストとコラボレーションするなど世界中を舞台に活躍中。07年「日本ダンスフォーラム賞優秀賞」受賞。12年「第56回岸田國士戯曲賞」受賞。12年「横浜市文化芸術奨励賞」受賞など。平成27年度文化庁文化交流使。▶blog　▶twitter

高橋 啓祐 - Keisuke Takahashi

映像作家。美術館、ギャラリー、劇場、パブリックスペースなど多様な空間で作品を発表。映像インスタレーション作品とともにパフォーマンスも展開し、身体と映像の関係性を追求している。イタリアや台湾のギャラリーや、せんだいメディアテーク、BankArt1929等にて個展を開催。上海ビエンナーレなど国際展への参加をはじめ国内外での制作、発表をおこなっている。また「ニブロール」では設立時より映像ディレクターを務める一方、振付家・矢内原美邦とのユニット「off-Nibroll」として東京、横浜を拠点に国内外で活動している。05年「第９回文化庁メディア芸術祭」審査委員会推薦優秀作品受賞。05年オーストリア「BIXメディアコンペティション」優秀賞受賞など。▶off-Nibroll

芸術祭期間中、シーサイド犬島ギャラリーにて映像作品の展示を行っています！▶︎more info

SKANK／スカンク

音楽家。05年よりニブロールに参加。個人的な活動も精力的に行っており自身のバンドでは演奏形態を定めず都内を中心に活動し多くのミュージシャンや他ジャンルのアーティストと積極的にセッションしている。またコンテンポラリーダンスや演劇といった舞台作品への楽曲の提供、演奏、コラボレーションを国内外で数多く行っており、近年では映画音楽の担当や劇団”指輪ホテル”の音楽を担当し"羊屋白玉×スカンク 3部作(「洪水~massive water」「断食芸人~A HUNGER ARTIST」「ルーシーの包丁~The knife in her hand」)では音楽だけではなく出演もしている。また2015年秋に谷中の古民家で行われた初の個展「skin, sensor, filter」では3つのインスタレーションを発表するなど活動の幅を広げている。 ▶twitter

- Dancer Profile

小山 衣美　- Emi Oyama

広島県出身。8歳から新体操を、18歳よりジャズダンス、クラシックバレエ、コンテンポラリーダンスを始める。これまでに中村しんじ、川野眞子、矢内原美邦の作品に出演。2012年よりニブロールのメンバーとして国内外の公演に参加。また「居間theater」によるパフォーマンス企画にてカフェや街中、競輪場などさまざまな場所での即興パフォーマンスや、イラストレーター、ミュージシャンなど他ジャンルのアーティストとのコラボレーションも精力的に行っている。最近の主な出演作はNibroll「桜の園」「see/saw」、off-Nibroll「chocolat」「a flower」「街にひそむ」、ナチュラルダンステアトル「ありす」「さーかす」など。第20回ヨコハマコンペティション・シニア部門 第3位受賞。

石垣 文子　- Fumiko Ishigaki

５歳よりクラシックバレエを始める。山本禮子バレエ団附属研究所及び常盤高校バレエ科卒業後、ウィーン国立歌劇場バレエ団に所属。2009年から2011年、Noism２にて研修を積み、金森穣、山田勇気、小尻健太の作品に出演。退団後は山海塾蝉丸率いる黒藤院や石橋義正のプロジェクトキュピキュピ、off-Nibroll、中田一史振付作品にも出演。ニブロール作品では「リアルリアリティ」に出演している。

クリタ マキ　- Maki Kurita

高校よりダンスを始め大阪体育大学に進学。卒業後、2010年より作品を発表し始める。ニブロール作品では『see/saw』に出演。振付家としても精力的に活動を広げており、これまでにBankART Artist in Residence 2010への参加や舞台芸術アーティスト発掘事業CONNECT vol.4に選出される。またアゴラ劇場でのサマーフェスティバル汎への参加や、吉祥寺シアターダンスインパクトvol.1にてソロ作品を発表。 本牧アートプロジェクト2014ではインドネシアの振付家ジェコ・シオンポの作品にも出演し、ダンサーとして、振付家として、国内外で活動中。

ジョアンナ・タン　- Joanna Faith Tan

マレーシア・クアラルンプール出身。BASIピラティスの資格保持者。アメリカのベルヘブン大学を卒業後、ゲストアーティストとしてYouth With A Mission Hong Kong（香港）や、PGK Dance Project（サンディエゴ）に参加。またダンサーとしてはAd Deum II Dance Company（ヒューストン）、Remnant Dance Theatre（パース）など数多くの作品に参加。現在、ホリンズ大学大学院（アメリカ）に在籍し、ダンスを専攻する傍ら、マレーシアでは高校などでのダンスの指導も精力的に行っている。また2014年にはNibroll「see/saw」マレーシア公演にダンサーとして出演し、15年にはoff-Nibrollが参加したTepak Tari（マレーシア）にも出演している。

リュー・チャーレイ　- LIU Jia-Rui

台湾出身。国立台湾芸術大学でダンスを学び、卒業後はCloud GateやHORSE dance theatreなどにダンサーとして参加。2008年より台湾の台北を拠点に活動する「世紀當代舞團 (Century Contemporary Dance Company)」に所属し、カンパニーの代表作でもある「Les Noces / Le Sacre Du Printemps」や、最新作「Wild Butterflies」をはじめ、これまで数多くの作品に出演。カンパニーのメインダンサーのひとりでもある。14年にはoff-Nibrollと行ったプロジェクト「Dance in Asia」の台北公演にて自身初の振付作品を上演。▶︎世紀當代舞團

- Access

会場：犬島精錬所美術館発電所跡　　〒704-8153 岡山県岡山市東区犬島 327-4

＊犬島港から公演会場まで徒歩約10分。島内は徒歩移動のみとなります。
＊当日15:00より犬島港［公演受付］にて受付を行います。

＜行き＞

【岡山駅方面から】
・ＪＲと路線バスで宝伝港（西宝伝停留所）へ
▶︎JR赤穂線時刻表　　▶︎路線バス時刻表（両備バス・宝伝-久々井線）

・岡山駅から臨時バスで宝伝港（西宝伝停留所）へ
　＊乗り場：岡山駅東口バスターミナル10番　＊瀬戸内国際芸術祭会期中のみ運行
▶︎臨時バス時刻表

・宝伝港から、あけぼの丸に乗船し犬島港へ。犬島港から公演会場までは徒歩約10分。
＊車両・二輪車・自転車での乗船はできませんのでご了承ください。

注＊西大寺駅17:35発の両備バスは土日祝運休です

【直島（宮浦港）・豊島（家浦港）から】

【小豆島（土庄）から】

▶︎高松港、宇野港などその他の船便などアクセスはコチラ

【自家用車を利用】
宝伝地区の駐車場（有料１日500円）には限りがありますので、お車をご利用の際には乗り合わせてお越しください。あけぼの丸に車両での乗船はできません。

＜帰り＞
終演後、岡山駅までの送迎バス・船を運行します（運賃はチケット代に含む）▶︎info

＊実際にご利用される際には、JR・バス各社のホームページ等で必ず事前にご確認ください。
＊道路状況や天候等の状況により交通機関の運行に遅延・欠航が生じる場合がございます。

- Exhibition

「The Fictional Island」

高橋啓祐がシーサイド犬島ギャラリーにて映像作品を展示します！
公演と相互に作用する展示作品、是非Nibroll公演と併せてご覧ください！

犬島の象徴でもある製錬所が稼働していた頃に 銅製錬の過程で生成された黒砂（スラグ）を床に敷き詰めた空間での映像インスタレーション。
太平洋に浮かぶ小さな島の小さな海に浮かぶ、さらに小さな小さな島の、そこにいる小さな私たちの小さな足の先にある小さな現象について。

会場：シーサイド犬島ギャラリー　▶︎MAP
展示期間：2016年7月18日～11月6日（瀬戸内国際芸術祭夏会期〜秋会期期間中）
開場時間：9:00～18:00（芸術祭夏・秋会期中7月18日〜9月4日　最終入館17:30）
　　　　　10:00～16:30（芸術祭夏・秋会期外　最終入館16：00）
休館日：火曜日
（祝日の場合は開館、翌日休館。月曜日が祝日の場合は、火曜日開館、翌水曜日休館）

鑑賞料：瀬戸内国際芸術祭作品鑑賞パスポート利用で無料　▶︎パスポート購入先

犬島精錬所美術館／犬島「家プロジェクト」／シーサイド犬島ギャラリー共通チケット：2,060円

＊15歳以下無料
＊ニブロール公演チケットではご覧になれません

▶︎More Info

- Workshop

矢内原美邦ワークショップ in 犬島参加者募集！

日　時：8月11日(木・祝) 16 : 00〜17 : 00

簡単なストレッチの体験から、体を動かしながら台本を読むといったことまで、
みんなで楽しみながら行います！
ダンスなどの経験がなくても、お気軽にご応募ください！

日　程：15:30犬島港集合。17時までワークショップをした後、19時から公演を鑑賞できます。
会　場：犬島自然の家天体講習室
定　員：20名
参加費：当日のNibrollの公演チケット
持ち物：動きやすい服装、室内用の運動靴

▶︎お申込はコチラからメールにて！
＊7月20日締切。先着順。

all photos by Keisuke Takahashi