「東京ノート」2016

吉祥寺シアター10周年記念公演
2016. Mar. at 吉祥寺シアター

 

演出 : 矢内原美邦

作:平田オリザ

出演 :
石松太一 稲継美保 笠木泉 門田寛生 川上友里 川田希
河村竜也 熊谷祐子 酒井和哉 重岡漠 島田曜蔵 立蔵葉子
永井秀樹 沼田星麻 橋本和加子 兵藤公美 細谷貴宏
光瀬指絵 緑川史絵 守美樹 森山貴邦

舞台監督:鈴木康郎
映像:高橋啓祐
照明:南香織(LICHT-ER)

 2015年度に開館10周年を迎える吉祥寺シアター。また、吉祥寺シアターのこけら落とし公演をきっかけに始まった「ミクニヤナイハラプロジェクト」も同じく 10周年を迎えます。両者の10周年記念公演として。

 超高速な発話と激しい動き、デフォルメされたキャラクターが特徴である「ミクニヤナイハラプロジェクト」が、全く逆の「静かな演劇」と評される平田オリザの名作『東京ノート』にどのように挑むのか。

 2015 年の半年間をかけて文化庁文化交流士としてアジア各都市を視察して回り、外側から自分たちの暮らす東京を見てきた。この「東京ノート」という物語に、目の前にいまある東京と、遠いどこかの国でみた東京という幻を見る。あえて意味は問わず、身体感覚で捉える。いまある自分の身体と、俳優たちの身体と、そしてそれを見ている観客の身体と、その足元にある東京と、そこに住む人々、日常、喧騒、風景、交わされる無数の言葉たちと、沈黙、孤独、相違、この先にあるいくつかの時間たち、そしていくつかの場所。なにか言葉にならない叫びのような東京を手のひらで握りしめるように。

 はたして今、ここからどんな東京が、どんな世界が見えるだろうか。。。

photo:Hideto Maezawa

矢内原美邦コメント

『東京ノート』には人間同士の裏切りやコミュニケーションから生じる孤独、疎外、それらのことが色々な角度から見られていて、永久的に逃れることができない連鎖がこめられているように感じます。人はこの連鎖から逃れるために、その安易なひとつの手段として孤独になろうとします。例えば、空を見上げるという行為は、周りに人が沢山いたとしても見上げたその瞬間にもう周りのことはどうでもよくなって1人になれる瞬間だったり、ベンチに1人で座って窓もないの遠くを見ながら考えたり、何もないのに携帯を繰り返してみることも孤独になれます。『どこまでも自由ってことは、どこまでも孤独ってこと』と、私の好きな昔の映画にはそんなセリフがありましたが、そんな孤独のあり方は、ここ数年で東京でも大きく変容してきていると思います。私は新しい角度から『東京ノート』を描きたい。台本を自由に構成しても、切っても貼っても良いと言ってくださったオリザさんに感謝です。そうでないと多分できなかったと思います。新しい角度の『東京ノート』は吉祥寺シアターでしかできなかったと思います。

 

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Flyer design:高橋啓祐 石田直久

- Credit -

主催:ミクニヤナイハラプロジェクト
共催:公益財団法人武蔵野文化事業団
助成:芸術文化振興基金
協力:青年団
特別協力:急な坂スタジオ
企画・制作:precog

 

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photo:中島古英


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