「五人姉妹」2009

2008.Jul at こまばアゴラ劇場(東京)ワークインプログレス公演
2009.Jun at 吉祥寺シアター(東京)

 

作・演出 : 矢内原美邦

出演 :
稲毛礼子 笠木泉 高山玲子 光瀬指絵 三坂知絵子 山本圭祐

音楽:中原昌也
映像:高橋啓祐 牧かほり
衣装:スズキタカユキ
照明:森規幸
舞台美術:高橋啓祐 細川浩伸(急な坂アトリエ)
舞台監督:原口佳子(officeモリブテン)

「習慣を獲得すること」をテーマに、五人の姉妹と一人の執事が織りなす日常生活が淡々と紡ぎ、チェーホフの『三人姉妹』に着想を得た矢内原が、繰り返す日々のその先にある「生きてゆくこと」の本質に迫る。

習慣としてのモチーフを日常ににおきかえる。現代社会が持つ病は今ではいわゆる習慣になっている。
それがよい習慣だろうと、悪い習慣だろうと人は生きているから習慣を習得できる。
生きていこう、白い記憶のなかで、故郷がどこにあるのかもわからないけど、確かに故郷を思って『ララララ♪』と五人で歌うよ。

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中原昌也×矢内原美邦 対談 +CINRA.NET

 

- Review -

桜井圭介(音楽家・ダンス批評)ブログより一部抜粋

 面白すぎ。当初、「静かな演劇」というまっとうに「ドラマ」を造形するのに挑戦、のつもりだったようだが(笑)、盖を開けてみれば前2作『3年2組』『青ノ鳥』ラインの「進化系」となったと言える
 これまでとくらべるとキャスト数が6人と少なく(全員キャラ立ちしている)、テキストもシンプルである(ストーリーを追うことや、台詞の逐一を聞き漏らすまいと神経を使うことを免除される)ことにより、格言すると、観客はそこからに生起する「グルーヴ」に身を任せているだけでOKという、言葉やダンスにおいてはまだしも演劇としては希有のレベルに到達することに成功していた。もちろん、役者たちのアンサンブルと一人一人の演技、そしてそれを引き出した矢内原美邦の演出とテキストの勝利ということだ。

 

木村覚(ダンス批評家)+artscapeレビュー

Flyer design:牧かほり 石田直久

- Credit -

主催:ミクニヤナイハラプロジェクト
   財団法人武蔵野文化事業団
特別協力:急な坂スタジオ
企画・制作:precog


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