「世界は縮んでしまってある事実だけが残る」 2016
「世界は縮んでしまってある事実だけが残る」Promotion
2016. Aug.
「瀬戸内国際芸術祭2016」
犬島パフォーミングアーツプログラム参加
at 犬島精錬所美術館発電所跡
「世界は縮んでしまってある事実だけが残る」Digest
演出・振付 : 矢内原美邦
映像・照明 : 高橋啓祐
音楽 : スカンク/SKANK
衣装:矢内原 充志
出演 :
小山衣美 石垣文子 クリタマキ
ジョアンナ・タン リュー・チャーレイ(世紀當代舞團)
アンサンブル出演:近畿大学文芸学部芸術学科舞台芸術専攻卒業舞踊25期(大野真里奈 駒川梓 炭谷文葉 谷口レイラ 中西菜 堀江将司 向井將貴 余根田三奈) 27期(細田拓海 山中良介)
Flyer design:
Okamoto Tsuyoshi+
Keisuke Takahashi
- Concept -
この島には失われた風景がある。同時に、その数だけ物語がある。
瀬戸内の海ができた頃、人はこの島に集まり、生活を始め、ある時栄え、ある時衰え、それを繰り返しながら、島は現在の風景を描いている。掘り返されたいくつかの時代の遺物に、私たちが見つけるのは、そこに立ち上がるであろう新しい風景である。都市にはない、小さなこの島の物語である。
この作品の舞台となる発電所跡はその昔製錬所を動かしていた場所。それは当時の島の生活を支えた原動力であり、もっと言えば、この国のある時代を支えた産業のエネルギーとなった始まりの場所ともいえる。時代が置き去りにしてきた時間に、心のなかで発する最初の光を描きたいと思う。目には見えない新しい線を描きたいと思う。
この手は世界に届くだろうか。いまこの時にしか動かない身体で、あの人が生きていたほんのわずかな時間のことをどうしてあなたに伝えることができるだろう。
一瞬の事実は目に映らず、言葉で描けるものなどはたかがしれている。風景は言葉によって失われ、沈黙によってやっぱり失われてしまった!
世界はあまりにも短い時間のなかで変化し、思考はもう時間に追いつけない。物から、線から、時間から、そして身体から、私たちが考えていること以上の事実が立ち上がってくるのをここで待つ。
- Credit -
舞台監督:大田 和司
プロダクションマネージメント:岡村滝尾(オカムラ&カンパニー)
宣伝美術:岡本健+ 高橋啓祐
記録写真:宮脇慎太郎
主催:ニブロール 公益財団法人福武財団
共催:瀬戸内国際芸術祭実行委員会
助成:芸術文化振興基金
制作協力:特定非営利活動法人アートファーム
特別協力:急な坂スタジオ
ダンサーアシスタント:清水彩加 映像アシスタント:革崎文
協力:世紀當代舞團 Mont’Kiara International School Green Studio Kingdomcity Dance Team 黄金町エリアマネジメントセンター
企画・制作:precog
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